2018年2月号(No.471)

2018年2月号(No.471)


  

「建まちひろば」より

「災害対策全国交流集会 2017 in 東京」の報告

  日時:2017年11月10日(金)〜 11日(土)

  場所:北区の北とぴあ

  参加者: 20 都府県から200名

 

11 月 10 日(金)〜 11 日(土)、全国災対連の「災害対策全国交流集会2017 in 東京」が北区の北とぴあで開催されました。参加者は 20 都府県から200名。会場は、ほぼいっぱいで活気ある 2 日間になりました。 

新建からは 10 日は鈴木浩さん、鎌田一夫さん、村岡正嗣さん、岡田昭人さん、木下龍郎さん、丸山豊さん、 10 日・ 11 日の 2 日間は 杉山昇さん、三浦史郎さん、 11 日·見学会は井上文さん、フルに参加は岩渕善弘さん、新井隆夫さん、千代崎一夫さん、山下でした。

 はじめに、岩手·宮城·福島 ·常総市·熊本·福岡から被災地の報告がありました。医療費 の減免の打ち切りにより、病院にかかれないという深刻さから、自然災害から人災を生んでいる実態がわかり、さらに運動を強化する必要性を実感しました。熊本地震で直後に亡くなった方は 50 名、関連死の方は、その 3 倍を超す200名にもなっているそうです。まずは、災害時に命を落とすことがないようにすること、そしてその後の生活再建がどれだけ住民のために進むのかが、命にまで関わることが報告でわかりました。毎年、被災地が増えていることから、災害の多さと災対連が重要であるという意見が各地域から出され、拍手がわきました。

 報告のあと、 5 つの分科会があり、新建メンバーはそれぞれに分かれて参加し、報告やコーディネート、発言などをしました。第 1 分科会は「被災者本位の復興と支援」をテーマに、被災者の復興をはばむ創造的復興や人間復興をめざす災対連運動の役割について。第 2 分科会は「災害対策のための法整備の課題」として、災害対策基本法や災害対策救助法などの法整備の課題について。第 3 分科会は「福島原発事故と原発再稼働を考える」では、被災地の実態と復興の課題や原発再稼働に抗する運動について。第 4 分科会は「地震に備える」、各地でひろがる防災のとりくみや公的責任で地震に負けない地域·まちづくりを。第 5 分科会では「異常気象と風水害」で、異常気象のもとで多発する風水害に備える課題について。

 分科会の後は懇親会。私は板橋のフルート仲間と被災地の映像とともに、オープニング演奏をさせてもらいました。懇親会終了後に、新建災害復興支援会議を 1 階のお店で 1 時間程度開催しました。

 11 日は 9 時から東大地震研究所の平田直氏(地震予知研究センター長)の記念講演。「日本周辺では、M7規模の地震が年1 〜 2 回起きている。現在の地震学は大地震が起きたらどうなるかは想定できても、いつどこで起きるかは予知できない。地震予知を前提とした大規模地震対策特別措置法にもとづく防災対策を見直す必要がある。地震でいうと 20 %の確率というのは、非常に大きいと言っていい。どこで地震が起きてもいいように、科学的な実力を生かして、社会全体で備えることが大切」と強調されました。事前防災と事後防災について、私は感銘しました。

 見学会は、「関東大震災メモリアルバスツアー」、白鬚東防災拠点·墨田区横網町公園(復 興記念館·慰霊堂·朝鮮人犠牲追悼碑)·豊洲新市場予定地·東京消防庁本所防災館をまわりました。防災館では体験ツアーがありました。革新都政時代につくられた実績を見て、首長と自治体の責任と役割についても体験できたツアーでした。

 今まで、被災地で行っていた災害交流集会を被災地ではない東京で行うことに、被災地の復興が道半ばであるのに、被災地でやらなくてよいかなど、いろいろな意見がありました。 2 日間を通して、平田氏の講演を聴いてもらうなど、東京の開催であったからこそ、今までとは違ったスタイルの取り組みもできたと思います。実行委員会を通して新建は一翼を担い、役割を果たすことができました。引き続き、渉外活動として位置づけ、多くの会員が関わりを持てるようにしたいと思います。

(東京支部·新建災害復興支援会議 事務局次長·山下千佳)


[福岡支部]-  「第5回 仕事を語る会」

  日時:2017年12月5日(火)19:00~20:45

  場所:福中協 陽だまりホール (福岡市東区社領1-2-9)

  参加:会員13名 会員外10名 計23名

 

福岡支部の2017年最後の例会は、 12 月 5 日に福中協の陽だまりホールにて「第 5 回仕事を語る会」を開催しました。参加者は会員 13 名、会員外 10 名の 計 23 名でした。

今回は、長年にわたり温もりのある木の住まいを提案してこられた、福岡中小建設業協同組合(福中協)の大里さんにご登場いただきました。

 古い会員である大里さんですが、初めてお聞きすることばかりで、協同組合組織での工事受注はどうなっているのか、運営はどうなっているのか興味津々でした。空港周辺住宅の防音工事を中小の工務店で受注するためにできたのが始まりだそうで、防音工事終了で組合員も減少したとのこと。OM協会で住宅デザインを学び、加入組合員のなかで不公平感が出ないように、詳細図をしっかり描いて、入札で担当組合員を決定する。逆に組合員から教わることも多く、発足から現在に至るまでのことを知るにつれ、新建の理念がしっかり根付いて、しかも広い視野、広い繋がりを常に求めておられ、一生懸命に協同組合組織を現代の難しい時代に合わせて、守り発展させておられる姿勢には感動しました。

 また、福中協を中心として九州北部豪雨で大きな被害を受けた、東峰村の旧宝珠山小学校の校庭に木造仮設住宅を 7 月中旬から着手され、この職人さん不足の、しかも猛暑のなか、約 1 カ月で建設した時のこともお話しいただきました。あの大きく崩れた山肌や、木材市場かと見まがうばかりの杉の丸太の山のなかで、使命感に燃えて奔走されたことに敬意を表します。熊本の木造仮設の基礎は長期にわたることが予想され、コンクリートも見受けられましたが、ここでは束建てでした。また入居ある程度はご家族の要望に沿うことも可能だったそうです。その後も、集会場や追加の仮設住宅も建設されています。

語る会の後の懇親会も福中協の「陽だまりホール」の、木に囲まれた素晴らしい雰囲気のな かで行われました。都合により早めに失礼いたしましたが、嬉しいことに「二人の新会員」の 加入があったとのこと。講師や会員の方の、長年の仕事や新建への取り組みを学ぶことができ、また新しいお仲間も増えて、良い年末の例会になりました。大里さん、職員のみなさま、お世話になりました。あらためて新建のメンバーの素晴らしさを知ったひと時でした 。

(福岡支部・渋田あい子)